「2級FP技能士になりたい」「でも、自分でも試験に合格できるのかな」。そう不安に感じている方は多いでしょう。
安心してください。2級FP技能検定は誰でも合格できる試験です。
なぜそのように断言できるのか。今回は誰でもFP2級が取れる3つの理由を解説します。
ぜひ参考にしてみてください。
誰でもFP2級が取れる3つの理由
2級FP技能士の資格は誰でも取得可能です。その理由を1つずつ見ていきましょう。
合格率が高い
誰でもFP2級が取れる理由の1つ目は合格率が高いことです。
FP技能検定は日本FP協会ときんざいが実施しています。このうち日本FP協会の最近の合格率を確認してみましょう。
実施年月 | 2級学科 | 2級実技 |
---|---|---|
2023年1月 | 56.12% | 59.53% |
2023年5月 | 48.82% | 58.61% |
2023年9月 | 53.54% | 52.02% |
2024年1月 | 39.00% | 61.12% |
2024年5月 | 59.29% | 54.87% |
上の表から、2級FP技能検定の学科試験も実技試験も、おおむね50%程度の合格率となっていることがわかります。これを言い換えると、各試験を受験した人のうち2人に1人は合格しているということです。
そう考えると、体感的にも「合格できそう」と感じてもらえるのではないでしょうか。
比較として、他の国家資格の試験の合格率も確認しておきましょう。例えば宅建試験の合格率は15%前後、行政書士試験の合格率は10%前後です。
FP技能士も国家資格の1つですが、宅建や行政書士よりもよほど取得しやすいことがわかると思います。
以上のように、FP技能検定は合格率が十分に高いことから「誰でも取れる」と考えて差し支えありません。
先にお伝えしたように、FP技能検定は日本FP協会だけでなくきんざいも実施しています。なので「きんざいのFP技能検定の合格率はどの程度なんだろう?」と疑問を持った方もいるかもしれません。
きんざいが実施する2級FP技能検定の最近の合格率は次の通りです。
実施年月 | 学科試験 | 実技試験 |
---|---|---|
2023年1月 | 29.07% | 35.14% |
2023年5月 | 17.51% | 39.49% |
2023年9月 | 22.75% | 40.80% |
2024年1月 | 13.27% | 41.52% |
2024年5月 | 29.70% | 45.17% |
きんざいの学科試験の合格率は、日本FP協会の学科試験の合格率よりも全体的に低いです。と言っても、2級FP技能検定の学科試験は日本FP協会ときんざいとで共通なので、このような差が出てくるのは少し不思議な感じがします。
この差の原因は「きんざいの受験者の多くは職場(銀行や証券会社)から半ば強制的に受験させられているから」であると言われています。
本人がすすんで受験を希望しているわけではない場合、当然ながら学習のモチベーションが低くなります。そのため必然的に合格率も下がるというわけです。
実技試験についても、やはり日本FP協会の合格率に比べてきんざいの合格率は低くなっています。
こちらも、受験者の性質が合格率に少なからぬ影響を与えていると思われます。ただし、実技試験の内容は日本FP協会ときんざいとでは異なるため、明確にそう言い切れるわけではありません。
高校生も60代も合格している
誰でもFP2級が取れる理由の2つ目は高校生も60代も合格していることです。
まず高校生の合格者についていうと、長崎県立諫早商業高校の18歳の女子高校生が2級FP技能検定に合格したことが報道されています。
参考【長崎新聞】原さん(諫早商)2級FP技能士に 長崎県内の高校生初
記事内に「県内の高校生では初めて」とあるように、全国的に見ると高校生の合格者は他にも何人もいます。
つまり2級FP技能検定は高校生が勉強しても合格できる試験なんです。であれば、高校生と比べて社会経験も知識も豊富な20代以上の大人が合格できない理由はありませんよね。
「いやいや、若い子は頭の回転が速いし記憶力もあるから、合格するのは当然」。そう主張する人もいるかもしれません。確かに若いほうが実は有利な側面もあるでしょう。
では逆に60代の合格者について見ていきます。といっても、60代の合格者をマスメディアが報道することはさすがにありません。
代わりの情報源として、通信講座フォーサイトの合格体験記を見てみましょう。そうすると、60代の合格者も多数いることがわかります。
参考【フォーサイト公式】60代自営業 週単位での学習進捗管理が功を奏し一発合格
参考【フォーサイト公式】60代会社員 社労士合格後にFP2級に一発合格しました
参考【フォーサイト公式】60代会社員 すばらしい講義で合格できました
以上示したように、2級FP技能検定の合格者には高校生も60代もいます。このことから、年齢や現在の知識量なんて合格には関係がなく、自分の頑張り次第で誰でも合格できるのだと判断できます。
多種多様な教材・講座がある
誰でもFP2級が取れる理由の3つ目は多種多様な教材・講座があることです。
近年、物価高騰や老後資金の問題が取りざたされています。お金に関する意識の高まりによりFP技能士の資格が注目を集めていることから、FP技能検定合格のための各種の独学用教材が数多く市販されています。
その一方、独学で合格する自信がない方や、独学よりも効率よく学習を進めたいと希望する方もいるでしょう。そういった方に向けて通信講座がいくつも開講されており、自分に合ったものを選ぶことが可能です。
「通信講座よりもコストがかかっても良いから、学校のような環境で学びたい」という方は、通学講座(スクール)を選択することもできます。
このように2級FP技能検定に合格したい方は自分に合った学習方法をたくさんの選択肢から選べるようになっています。このことからも、2級FP技能士は誰でも取れる資格の1つになっていると言えます。
この記事のまとめ
今回はFP2級が誰でも取れると断言できる3つの理由について解説しました。もう一度復習しておくと、3つの理由は次の通りです。
- 2級FP技能検定の合格率は十分高いから
- 2級FP技能検定には高校生も60代も合格しているから
- 2級FP技能検定に合格するための多種多様な教材・講座があるから
2級FP技能検定は、あなたが「自分にもできる!」と信じて行動すれば、必ず合格にたどり着ける試験です。ぜひこの資格の取得にチャレンジしてくださいね。