スタディングはオンライン学習に特化した通信講座で、さまざまな資格試験の対策講座を提供しています。2020年にはスタディング運営会社KIYOラーニングが東証マザーズに上場したことでも話題を集めました。
今回はスタディングFP講座の口コミや評判を確認しつつ、この講座の特徴とメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてください。
スタディングFP講座の口コミ・評判
スタディングFP講座に関する口コミを紹介します。ポジティブな評判だけでなくネガティブな評判も取り上げましたので、それらを総合してFP通信講座を選ぶ際の手がかりにしましょう。
以下では2級合格コースの受講生の口コミをいくつかのカテゴリごとにまとめています。
良かったところ(24件)
はじめにスタディングFP講座の良かった点に関する口コミです。
AI関連機能の口コミ6件
- AI問題復習がかなり使いやすく、忘れかけていた知識を効率良く、繰り返しインプットできるので、とてもお勧め
- AI問題復習も活用して勉強した。この機能は苦手問題をピックアップし、何度も復習させてくれるので、とても便利だった
- 何よりも1番役に立ったのは『AI検索』。調べたい事を探すという無駄な時間が大幅に削減できて、問題を解く等の1番時間をかけるべき箇所にかけられたので本当に役に立った
- 毎日コツコツと問題を解いていくことで、AI実力スコアで徐々に点数が上がっていくので、それによってモチベーションを維持できた
- 途中からAI実力診断の機能を知り、勉強する度に理解度を確認し弱いところを重点的に勉強した。だんだんと点数が上がっていくのがモチベーションだった
- AI実力スコアなどの機能のおかげで自分の弱点がすぐにわかり、対策を寝ることができた
タイパ(時間対効果)に関する口コミ10件
- 重要な箇所や理解出来ない箇所以外は倍速設定で聞いたのが時間の節約になった
- スキマ時間でスマホで続けられるスタディングの仕組みが有難かった
- スマホやPCで場所や時間を選ばずに何回も聴いて解けるのが非常に大きかった
- 隙間時間で学習しやすいカリキュラムだったのがありがたかった
- 時間を有効活用できるのは非常にいい。昼休みには問題集、通勤中は動画というだけでも一日2時間以上は確保できた
- スキマ時間にしか勉強時間を確保出来ない環境の人には、とても良いサービスだと思う
- スマートフォンさえあればいつでも手軽に学習でき、講義の動画が一つ数分から十数分なので、まとまった時間が無くても毎日コツコツと学習できた
- 短時間に区切られた動画をスマホで視聴する学習方式なので、通勤時間や、寝る前などの隙間時間で学習できてとてもよかった
- 手軽に問題演習をできるため続けやすく、隙間時間でもスマホさえあれば勉強することができるのでなんとか続けられた
- 動画のオフライン、動画速度の変更は限られた時間や環境の中で時間の有効化を最大限活かせるものだった
アプリの口コミ3件
- アプリで全て完結出来るので、隙間時間を有効に使えた
- アプリ動作の快適さは、人に勧めたくなる程だった
- アプリがやるべきことを導いてくれることも効果的な学習に繋がった
その他の口コミ5件
- 持ち運ぶものがないので楽だった
- たまに送られくるメールでの合格者の勉強方法などがすごく参考になるので、今回も助けられた
- 講義の類は今まで高価な割には話が退屈で長続きしなかったが、田中先生の分かりやすい解説で何回も繰り返し聴くことができ、WEBテキストの文章も理解が深まる内容だった
- 仕事と家事の合間に横になって休憩しながらもスマホで勉強できるのでとても便利だった
- スタディングはゲーム感覚で手軽にできるからかなり重宝している
スタディングFP講座は「AIによる学習サポートが秀逸」「スキマ時間を有効に使える」「アプリで勉強できて助かる」という趣旨の評判が多く見られました。
良くなかったところ(13件)
次に、スタディングFP講座の良くなかった点に関する口コミです。
過去問に関する口コミ3件
- 過去問はスタディングだけでは足りなかったので無料のサイト過去問道場をずっとやっていた
- 合格には、過去問をどれだけ解いたかが重要だと思い、スタディングでの不足分は外部サイトを利用した
- スタティングの過去問のみで試験に挑んでいたらおそらく不合格だった(過去問の数が若干少ないため)
講義に関する口コミ4件
- 講義では基本的な内容だけなので、試験の範囲が全く網羅できていない
- 講義では、制度や数値など、ただスライドを読み上げているだけで、記憶に残らない
- 文言の丸暗記を勧めているだけで、なぜそういう制度になっているのか、背景や他の制度との関係などについて説明されていない
- 講義とテキストで説明の順番や表現に差異が多い
不足感に関する口コミ3件
- スタディングだけでは理解の面で物足りない部分もあるのでプラスアルファと考えるくらいの気持ちでもいいかもしれない
- スタディングの教材だけでは2級の合格は困難であり、他の教材との併用が必要
- 2級の試験は4択なのに、スマート問題集は4択になっていない。問題数も各セクション15問しかないのは少な過ぎる
その他の口コミ3件
- AI復習機能は実技と学科ともに出てくるので、どちらか合格後は一方のAI復習機能を使えれば更に効果的だと思う
- 3級の教材からの流用が多過ぎる。3級よりも広く、深い内容まで踏み込んでおらず、単なる復習になっている箇所が多過ぎる
- スマホだけで見ている全体感が掴みにくい
人によってはスタディングFP講座の教材が自分に合わないと感じることもあるようです。もし受講開始後にそんなことになると、ちょっと悲しいですよね。最悪の場合、合否に影響が出てしまうかもしれません。
そんな事態を避けるための良い方法があります。予め無料お試しを利用しましょう。自分に合った講座なのかどうかを手軽に確かめることができます。
スタディングFP講座の特徴
スタディングFP講座の特徴を「合格実績」「講師」「選べるプラン」の3つの観点で解説します。
合格実績
スタディングFP講座の合格実績は合格率・合格者数という形ではなく、非常に多くの「合格者の声」という形で公開されています。
掲載されている合格者の声を年度別に集計すると、以下の通りです。
合格年 | 合格者の声の数 |
---|---|
2016年合格 | 14人 |
2017年合格 | 76人 |
2018年合格 | 112人 |
2019年合格 | 184人 |
2020年合格 | 284人 |
2021年合格 | 486人 |
2022年合格 | 860人 |
2023年合格 | 766人 |
合計 | 2,782人 |
8年間で少なくとも2,700人、直近3年間では年平均700人の合格者を輩出していることがわかります。スタディングが比較的新しい通信講座であることを考慮すると、十分すぎるほどの合格実績です。
講師
スタディングFP講座で講師を務めるのは田中和紀氏です。
田中和紀講師
1971年生まれ。福岡大学卒業後、商品先物取引業のエース交易(現在のEVOLUTION JAPAN株式会社)に入社。金融商品取引業のダイワフューチャーズ(現ひまわり証券)に移籍し、FX事業の立ち上げに従事。
その後もトレイダーズ証券やマネースクウェア・ジャパン(現在のマネースクエア)など複数の金融系企業の創業に携わった。
2006年にはKAZUKI FP事務所を設立し、ファイナンシャルプランナーとして独立。近年ではFP資格試験の講師や投資スクール講師として教鞭を取ることが多い。
上記の経歴、および個人投資家としてFX・日経225先物オプション等への投資を長年行っている経験から、デリバティブ(金融派生商品)の運用に特に明るい。保有資格はCFP認定者、1級FP技能士、証券外務員1種、金融先物取引外務員など。
田中講師は大学卒業後に金融業界を渡り歩いてきた人物であり、自身で法人向け・個人向け金融コンサルティングも行っている、いわば筋金入りのファイナンシャルプランナーです。FP講座の講師としてこれ以上ないほどの信頼と実績を有しています。
選べるプラン
スタディングFP講座は次の3つのプランを提供しています。
- FP3級合格コース
- 「基本講座」「スマート問題集」「セレクト過去問集」「実技試験対策講座」「模擬試験」「要点まとめシート」から構成されるFP3級対策講座。
- FP2級合格コース
- 「基本講座」「スマート問題集」「セレクト過去問集」「実技試験対策講座」「模擬試験」「要点まとめシート」から構成されるFP2級対策講座。
- FP3級・2級セットコース
- 上記2つのコースのセットプラン。
上記のうち、どのプランを受講するべきでしょうか?
FP3級に合格してFP2級を目指す「3級合格ルート」を考えている方は、スタディングのFP3級合格コースまたはFP3級・2級セットコースを受講することになります。
セットで購入するほうが別々で購入するよりも約2,500円安いです。なので、2級もスタディングで学習することを既に決めている方はFP3級・2級セットコースを受講しましょう。
これに対し「2級についてはまだわからない」という方はFP3級合格コースにしておくのが無難です。
ちなみに、FP3級に合格することなくFP2級を受験できる「別ルート」も存在します。詳細は「FP2級受験までの2つのルート」の記事をチェックしてみてください。
すでにFP2級の受験資格がある方は、迷わず「FP2級合格コース」を受講しましょう。
スタディングFP講座を受講するメリット
スタディングFP講座を受講するメリットは次の3つです。
- アプリで学習できる
- AIで実力を確認できる
- とにかく安く受講できる
アプリで学習できる
スタディングFP講座を受講するメリットの1つ目は「アプリで学習できる」ことです。
スタディングはiPhone・Androidユーザーが利用できる学習専用アプリを提供しています。これがあるおかげで、スマホ1台あればいつでも即座に学習に取り掛かれます。
スタディングのアプリでは講義動画を視聴できるのはもちろん、テキストを閲覧したり、問題演習・模擬試験も実施可能です。
スタディングのアプリは学習上欠かせない機能を全て備えていると言っても全く言い過ぎではありません。そして、このような高性能なアプリを提供している通信講座はほとんどない(他はフォーサイトくらい)です。
アプリで日々の学習時間を積み重ねたいという方は、ぜひスタディングを第一候補に考えてください。
複数のAI学習サポートがある
スタディングFP講座を受講するメリットの2つ目は「複数のAI学習サポートがある」ことです。
スタディングはAIを取り入れた資格試験対策で通信講座業界をリードしています。現在、スタディングFP講座で利用できるAI学習サポートは次の3つです。
これらの機能は他の通信講座では見られないものです。そればかりでなく、実際に学習に役立ったという口コミが数多くあります。
時代の最先端を行くAI学習サポートで効率的に合格したい。そう考える方はスタディングを受講すると良いでしょう。
とにかく安く受講できる
スタディングFP講座を受講するメリットの3つ目は「とにかく安く受講できる」ことです。
スタディングは「校舎を持たない」「原則としてオンライン特化(紙の教材無し)」という方針をとることで、講座の開発・維持・運営を低コスト化することに成功しています。
それにより、スタディングFP講座は他の一般的なFP対策講座に比べて受講料がかなり安いです。主要な通信講座のFP2級対策講座の価格を次の表にまとめました。
通信講座の名称 | 税込通常価格 |
---|---|
スタディング (FP2級合格コース) | 29,700円 |
ユーキャン (FP講座) | 64,740円 |
フォーサイト (FP講座バリューセット2通常セット) | 65,800円 |
アガルート (FP講座2級合格講座フル) | 76,780円 |
FP技能検定の対策講座は6~7万円が相場であるところ、スタディングFP講座は30,000円程度となっています。相場の半額ほどという驚きの安さです。
それだけではありません。万が一不合格になった場合などに再購入をする際は「更新版」としてさらに安く受講できます。
通信講座の名称 | 税込通常価格 | 更新版の税込通常価格 |
---|---|---|
スタディング FP3級合格コース | 4,950円 | 3,100円 |
スタディング FP2級合格コース | 29,700円 | 12,100円 |
スタディング FP3級・2級セットコース | 31,900円 | 13,750円 |
このように、スタディングFP講座は他の通信講座を圧倒するほど「安さ」を追求した講座でもあるんです。受講料をなるべく抑えたいという方はぜひスタディングを受講しましょう。
スタディングFP講座のデメリット
スタディングFP講座を受講するデメリットは次の3つです。
- 紙の教材がない
- 3級を飛ばして2級を受験できない
- 質問は有料チケット制
紙の教材がない
スタディングFP講座を受講するデメリットの1つ目は「紙の教材がない」ことです。
スタディングFP講座はオンラインに特化しています。教材はアプリやウェブに集約されていますので、受講申し込み後に紙のテキストや問題集が送付されてくることはありません。
人によっては「紙の本が手元にないと不安」「書籍に書き込みをして勉強したいのに…」と思う人もいるでしょう。そういう人にとって、紙の教材がないことは大きなデメリットです。
ただ、1つ認識しておいてほしいことがあります。それは、合格実績で確認した通り、これまでにスタディングFP講座を受講して紙の教材無しで合格している人が大勢いるという事実です。
このことをもう少し一般化すれば「実はわざわざ紙の参考書を手元に準備しなくても、オンラインの教材がしっかり整っていれば資格試験の合格はできる」と考えられますよね。
そのように発想を転換できる人は、スタディングFP講座を受講しても全く問題ないはず。紙の教材が無い分、持ち運びの手間も余分な受講料もかからない、より理想的な学習が実現できてしまいます。
紙の教材は本当に必要なのか。この機会にじっくりと考えてみるのも良いかもしれません。
3級を飛ばして2級を受験できない
スタディングFP講座を受講するデメリットの2つ目は「3級を飛ばして2級を受験できない」ことです。
2級FP技能検定を受験するためには、多くの人は「3級に合格している」または「AFP認定研修を修了している」のどちらかの要件を満たす必要があります(その他の要件については受験資格の解説記事を参照)。
フォーサイト・ユーキャンなどのFP通信講座はAFP認定研修を兼ねているため「3級を飛ばして2級を受験する」ことができます。他方、スタディングFP講座はAFP認定研修を兼ねていないため、FP2級を受験するにはFP3級に合格する必要があります。
FP3級を受験するとなれば、そのための学習時間や受験費用が追加でかかってしまいます。したがって、この点はスタディングFP講座のデメリットだと言って良いでしょう。
ただし、AFP認定研修を兼ねている講座で修了要件を満たすには、一種の「レポート課題」を作成・提出しなければなりません。
これはそれほど簡単なわけではなく、人によってはむしろ「3級に合格することを目指すほうが楽」と感じることもあります。自分で色々と考えたり調べたりして文章を書くのが苦痛という方は特にそうでしょう。
そういう方にとってみれば、3級に合格して2級を目指すルートのほうが魅力的です。スタディングがAFP認定研修を兼ねていないことは別段問題にはなりません。
いずれにしても、スタディングでは「3級を飛ばして2級を受験することができない」ということに留意しておきましょう。
質問は有料チケット制
スタディングFP講座を受講するデメリットの3つ目は「質問は有料チケット制である」ことです。
FP技能検定試験の学習をしていると、不明点が出てくることは避けられません。その対策としてスタディングは質問制度を用意しています。ただし、質問は原則として有料での受付となっています。
質問制度をもう少し具体的に言うと、質問をしたい受講生は予め1枚1,100円のチケットを購入しておきます。そして、チケット1枚につき1回質問ができます。
もっとも、スタディングFP講座では受講申し込み時にQ&Aチケットが何枚かセットになっていることが多いです。この場合、購入時に受け取ったチケットを消費するまでの間は無料で質問が可能で、それ以降も質問したい場合は有料でチケットを購入することになります。
できることなら無料で何度でも質問したいですよね。でも、スタディングでは一定回数以上の質問には余分な費用が必要ですので、その点がデメリットとなっています。
とはいえ、無料で何度でも質問できることにすると専用の回答スタッフを用意しなくてはならなくなり、そのために受講料が値上がりしてしまうでしょう。スタディングは敢えて有料チケット制を採用することで安価な料金を実現しています。
まとめ:スタディングFP講座はこんな人におすすめ
以上をまとめると、スタディングは次のチェックリストに多く当てはまっている人におすすめです。
- AIのサポートを受けて学習を進めたい
- 日々忙しいので、あらゆるスキマ時間を有効に使いたい
- 資格の勉強をするならぜひアプリを使いたい
- ゲーム感覚で学習を進めたい
- スマホ1台で勉強したい(紙の教材は不要。重い参考書の持ち歩きは極力避けたい)
- 過去問はちょっとくらい少なくても良い(必要に応じて自分で補完する)
- ファイナンシャルプランナーの実務家に学びたい
- 受講料はできるだけ安く抑えたい
- 万が一不合格のときには1万5,000円以内で安く再受講したい
- 3級を飛ばすことなく2級を受験するルート(3級合格ルート)で構わない
- 2級を日本FP協会ときんざいのどちらで受験するか迷っている(またはきんざいで受験したいと思っている)
- 合格お祝い制度に魅力を感じる
目安として、上記12個のうち5個以上の項目に当てはまっていれば、スタディングFP講座はあなたに適していると言って良いでしょう。ぜひ項目を1つ1つチェックし、自分に該当しているかどうかを考えてみてください。
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