ユーキャンFP講座の口コミ21件とメリット・デメリット

ユーキャンは抜群の知名度を誇る日本の代表的な通信講座です。従来は紙ベースの教材を主体とした講座でしたが、近年ではオンライン学習機能「合格デジタルサポート」にも力を入れています。

今回はユーキャンFP講座の口コミや評判を確認しつつ、この講座の特徴とメリット・デメリットを解説します。ぜひ参考にしてみてください。

ユーキャンFP講座の口コミ・評判

ユーキャンFP講座に関する口コミを紹介します。「テキスト」「合格デジタルサポート」「その他」の3つのカテゴリに分けて見ていきましょう。

テキストを高く評価する口コミがとても多く見られます。ユーキャンはその前身も含めると1970年代から通信講座を運営しています。そのノウハウが詰まった完成度の高いテキストが多くの受講生に支持されているのでしょう。

合格デジタルサポートはSafariやChromeといったウェブブラウザを使って行いますが、講義動画・テキストの閲覧機能、問題演習機能、学習スケジュール機能などがいずれも好評です。

ユーキャンFP講座の特徴

ユーキャンFP講座の特徴を「合格実績」「独自の添削指導」「プラン」の3つの観点で解説します。

合格実績

ユーキャンFP講座は合格者数を次の通り公表しています。

合格年	合格者数
2013年	1,780人
2014年	1,733人
2015年	1,486人
2016年	1,559人
2017年	1,332人
2018年	1,163人
2019年	1,377人
2020年	1,550人
2021年	2,481人
2022年	2,062人

毎年1,000人以上、多い年には2,000人以上の合格者を輩出しています。FP通信講座としてはトップクラスの合格実績であると言って良いでしょう。

独自の添削指導

ユーキャンはFPの通信講座としては珍しく「添削指導」を実施しています。その内容は8回に及ぶ提出課題です。

どういった課題かというと、FP技能検定の模擬問題を解くというものです。問題を解いた後は教材付属の封筒に入れて郵送。一定期間待つと採点結果と講評（アドバイス）が返ってきます。

従来、通信講座といえばこのように課題を提出して結果を待つ学習方法が多く採られていました。しかし近年ではオンライン化と省コスト化の波により、この方式が失われつつあります。

そんな中、ユーキャンは現在も伝統的な通信講座のスタイルを堅持しているんです。ユーキャンFP講座は歴史と実績を重視した講座であると言って良いでしょう。

プランは1種類のみ

ユーキャンFP講座は他の通信講座とは異なり、プランを1つだけ提供しています。

プランが1つだけなので、受講生は迷う必要がありません。このプランを受講することで、「FPの知識ゼロ」の状態から「FP2級合格」まで一気に駆け上がることができます。

ユーキャンFP講座を受講するメリット

ユーキャンFP講座を受講するメリットは次の3つです。

何度も質問できる

ユーキャンFP講座を受講するメリットの1つ目は「何度も質問できる」ことです。

ユーキャンFP講座では質問制度が設けられています。受講生は郵送またはユーキャン独自のウェブシステムを用いて学習上の不明点を質問可能です。

質問の回数には一定の上限があります。具体的には「1日3回まで」が限度です。

しかしながら、ユーキャンFP講座は受講開始から1年間は受講できます。したがって、質問できる回数の合計は1日3回×365日分＝1,095回にもなります。

他社の通信講座を見渡してみると、受講期間中の質問回数は10～30回程度に制限されていることが多いです。そんな中、ユーキャンFP講座の質問回数の上限はかなり緩く設定されていると言えます。

「たくさん質問して効率良く勉強を進めたい」という方にとって、受講生に優しいユーキャンの質問制度は大きなメリットになるでしょう。

3級を飛ばして2級を受験できる

ユーキャンFP講座を受講するメリットの2つ目は「3級を飛ばして2級を受験できる」ことです。

前提として、2級FP技能検定の受験には受験資格があります。原則として次のいずれかを満たしていなければなりません。

ユーキャンFP講座は上記のうち3番目の「日本FP協会が認定するAFP認定研修」の1つとなっています（2024年8月現在）。したがって、ユーキャンFP講座を修了することで3級合格を経ずにFP2級を受験することが可能です。

はじめから2級FP技能士資格の取得を目的としている人にとって、3級の受験はできるなら省略したいところ。そうすれば数か月単位で時間を浮かせることができますし、2級の試験対策に集中して一発合格の可能性をいっそう高めることができます。

3級をスキップして2級を受験したいと考えている方は、ぜひユーキャンのFP講座を受講しましょう。

教育訓練給付制度を利用できる

ユーキャンFP講座を受講するメリットの3つ目は「教育訓練給付制度を利用できる」ことです。

教育訓練給付制度は厚生労働省によるスキルアップ応援制度です。現在会社に勤めている方や離職後1年以内の方がユーキャンFP講座を受講し修了すると、ハローワークから受講料の20％を受け取ることができます（雇用保険の加入年数等、所定の要件あり）。

教育訓練給付制度を利用する場合、申し込み時は受講料全額を支払う必要がありますが、後で給付金を受け取ることで費用をおさえられます。なお、もしFP技能検定に合格できなくても、給付金をもらえるかどうかには影響しません。

参考のためにユーキャンFP講座の「受講料」「給付金額の目安」「受講料から給付額を差し引いた実質負担額」をお示しすると、次の表の通りです。

対象講座	受講料	給付額の目安	実質負担額
ユーキャンFP講座	64,000円	12,800円	51,200円

ユーキャンFP講座を購入した場合、受講料は64,000円かかりますが、諸条件を満たして修了することによりハローワークから12,800円の支給を受けられます。したがって実質負担額は差引額の51,200円です。

このようにして受講料の2割相当の負担を給付金で帳消しにできます。教育訓練給付制度を活用したい方はユーキャンFP講座を受講しましょう。

ユーキャンFP講座のデメリット

ユーキャンFP講座を受講するデメリットは次の3つです。

きんざいの実技試験には対応していない

ユーキャンFP講座を受講するデメリットの1つ目は「きんざいの実技試験には対応していない」ことです。

2級・3級FP技能検定はNPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会（日本FP協会）と一般社団法人金融財政事情研究会（きんざい）の2つの団体が実施しています。どちらで申し込んでも筆記試験は共通です。

これに対し、実技試験はどちらで申し込むかによって試験内容が変化します。

一般的に、日本FP協会の実技試験にはどの会社の通信講座も対応しています。他方、きんざいの実技試験に対応している通信講座はあまり多くないのが実情です。

そして残念なことに、ユーキャンFP講座はきんざいの実技試験には対応していません。何らかの事情できんざいで受験しなければならない方は、他社の通信講座を受講せざるを得ないと言えます。

3級の対策講座がない

ユーキャンFP講座を受講するデメリットの2つ目は「3級の対策講座がない」ことです。

繰り返しになりますが、2級FP技能検定には受験資格があります。実務経験が無い場合、原則として「3級FP技能検定の合格」か「AFP認定研修の修了」のいずれかを満たさなければなりません。

このように2級FP技能検定の受験には「3級合格ルート」と「AFP認定研修ルート」の2つのルートがあるのですが、ユーキャンは後者の「AFP認定研修ルート」のみを想定しています。

つまりユーキャンFP講座はFP3級に合格することを前提にしていません。そのためFP3級の対策講座は用意されていないので、注意しましょう。

合格特典が無い

ユーキャンFP講座を受講するデメリットの3つ目は「合格特典が無い」ことです。

各社の通信講座を見てみると、合格特典を用意していることが多いです。たとえば次のような特典があります。

これに対し、ユーキャンFP講座では合格特典は何もありません。もし何か少しでもあれば勉強のモチベーションになるのですが、ユーキャンを受講した場合はそういうものは期待できないと理解しておきましょう。

まとめ：ユーキャンFP講座はこんな人におすすめ

ここまでの内容をまとめると、ユーキャンFP講座は次のチェックリストに多く当てはまっている人におすすめです。

目安として、上記12個のうち5個以上の項目に当てはまっていれば、ユーキャンFP講座はあなたに適していると言って良いでしょう。ぜひ項目を1つ1つチェックし、自分に該当しているかどうかを考えてみてください。

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